「実績がないとポートフォリオが作れない…」
「見栄えが悪いとクライアントに響かないのでは?」
「どこから手をつけていいのか分からない…」
デザイナーにとってポートフォリオは、自分のスキルをクライアントに伝えるための大切なツールです。実績がゼロでも、見せ方を工夫することで魅力的なポートフォリオを作ることができます。この記事では、実績がない状態からでもクライアントの心を掴むポートフォリオの作り方をご紹介します。
駆け出しデザイナーの方は実績がないため、ポートフォリオをどう作ったら良いかわからないですよね。実際に仕事として依頼されたものしか出せないと思っている方もいるかもしれませんが、今までのデザインスクールの課題であったり、個人的に作成したものでも問題ありません。どんな作品を作る人なのか?をわかってもらうことが目的なので、作成した制作物はポートフォリオに追加していきましょう。
実績がなくても作れる!ポートフォリオに載せる内容を考える
「実績がない」と感じているデザイナーの方でも、ポートフォリオに載せるべきものは意外と多くあります。過去のクライアントワークだけでなく、自分で作った架空の作品や課題制作物も十分にポートフォリオとして活用できます。
架空のプロジェクトで見せるスキル
たとえば、架空の企業サイトをデザインしたり、バナー広告を作成したりすることで、実際の仕事を想定した作品を作ることができます。これにより、クライアントはあなたのスキルをイメージしやすくなります。
- 架空の企業サイト:特定の業界をターゲットにしたデザインを考えてみる。
- ロゴデザイン:架空のブランドのロゴを制作して、ブランディングのスキルを見せる。
- バナー広告:ターゲットユーザーを想定し、訴求力のあるバナーを作成する。
実際に依頼された制作物は、秘密保持契約を結ぶ場合も多く、公に公開できないこともあります。ですので、同じようなレベル感のデザインや内容で作った架空の制作物を載せて、ポートフォリオにボリュームを持たせていくとたくさん制作している人だという印象を与えることができます。
過去の課題作品も立派なポートフォリオになる
デザインスクールの課題で作った作品も、あなたのスキルをアピールするための材料になります。ただし、見せ方を工夫することで、よりプロフェッショナルな印象を与えることができます。
クライアントが求めるのは「見た目」だけではない
ポートフォリオは、単に美しいデザインを見せるだけのものではありません。クライアントは、どのようなプロセスでそのデザインに至ったのかを知りたがっています。そのため、各作品に対して説明文を添えることが重要です。
デザインプロセスを説明する
- 課題の背景:なぜこのデザインを作ったのか?
- ターゲット:誰に向けたデザインなのか?
- 制作過程:どのようなツールを使い、どのような工夫をしたのか?
- 成果:このデザインがどのような効果を生むと考えているのか?
クライアントは、あなたがどのように考え、どのようにデザインに落とし込んだのかを知ることで、実際の仕事でも同様にプロセスを踏んでくれると期待します。
どのような要望を頂いて、どのようにデザインしていったのかを簡単に記載することも有効です。思考の過程やクライアントの思いを汲み取るスキルもアピールできます。
ビジュアルで魅せる!ポートフォリオのデザインの工夫
ポートフォリオそのもののデザインも重要です。あなたのポートフォリオは、すでに一つの作品であり、クライアントに与える第一印象を大きく左右します。
ポートフォリオデザインのポイント
- 統一感を持たせる
- 色使いやフォントを統一することで、見た目の印象が良くなります。
- クライアントに「この人はデザイン全体のバランスが取れている」と感じてもらえます。
- 余白を意識する
- 情報を詰め込みすぎず、適度な余白を持たせることで、視認性が向上します。
- ビフォー・アフターを見せる
- 改善前のデザインと改善後のデザインを並べて見せることで、あなたの提案力をアピールできます。
クライアントが知りたいのは「あなたの人柄」
ポートフォリオには、作品だけでなくあなた自身のことも載せるべきです。クライアントは、一緒に仕事をする相手がどんな人なのかを知りたがっています。
自己紹介文の書き方
- 簡潔に、しかし親しみやすく
- あなたのデザインに対する思いを伝える
- どのような仕事をしたいのかを明確にする
たとえば、次のような自己紹介文を載せると良いでしょう。
「はじめまして、フリーランスWebデザイナーの〇〇です。シンプルで使いやすいデザインを心がけています。特にバナー広告やLP制作を得意としており、ターゲットユーザーに響くデザインを提供します。」
このように、あなたの人柄や仕事への姿勢が伝わると、クライアントに安心感を与えることができます。
さらに、自分の得意分野を伝えるとより効果的です。何のデザインなら誰にも負けないという強みを持っておくと役に立ちます。最初は見つからないかもしれません、こなしていくうちに得意なデザインが必ず見つかると思います。その強みを広げていくと「〇〇」を頼む時は〇〇さんにというように思ってもらえるようになると継続案件に繋がります。
そしてそれはデザインスキルだけではなく、レスの速さ、クライアントの要望に応える力なども非常に重要です。誠実な対応で信頼を獲得できれば、デザインスキルよりも「仕事のしやすい人」というポジションを取るほうが仕事に繋がりやすいです。
ポートフォリオサイトを作成する場合の注意点
ポートフォリオは、紙媒体でもデジタルでも作成できますが、特にWebサイトとして公開する場合は使いやすさを意識しましょう。
ポートフォリオサイトのポイント
- トップページで一目で分かるようにする
- あなたが何者で、どのような仕事をしているのかがすぐに分かるように。
- ナビゲーションをシンプルに
- 複雑な構成は避け、訪問者が迷わないようにします。
- スマホ対応を忘れずに
- 多くの人がスマホで閲覧するため、レスポンシブデザインを取り入れることが重要です。
まとめ|実績0でも魅力的なポートフォリオを作ろう!
- 架空のプロジェクトや課題作品を活用する
- デザインプロセスを丁寧に説明する
- ポートフォリオそのもののデザインに統一感を持たせる
- あなた自身の人柄を伝える自己紹介文を載せる
- ポートフォリオサイトは使いやすさを意識する
実績がゼロでも、工夫次第で魅力的なポートフォリオを作ることができます。自分のスキルや思いをしっかりと伝えるポートフォリオを用意し、クライアントの心を掴む一歩を踏み出しましょう!
制作したものは、テスト的に作ったり適当に作ったものは省いて全てポートフォリオに載せる気持ちで作っていきましょう。ポートフォリオは積み重なっていく財産となりますので定期的に見直ししてブラッシュアップしていくことが大切です。