「初めての案件でどれくらいの料金を設定すればいいのか分からない……」そんな悩みを抱えるママデザイナーも多いはずです。特にフリーランスデザイナーとしての1年目は、適正な価格設定が分からず、安くしすぎてしまうことがよくあります。本記事では、初案件を取るための料金戦略と、1年目に気をつけるべき価格設定のポイントについて解説します。
価格設定の基本|初案件の料金はどう決める?
初めて案件を取る際、価格設定に悩むのは当然です。しかし、適正な価格設定を行うことで、クライアントとの信頼関係を築きながら、自分の価値を高めることができます。
初案件の価格設定で考慮すべきポイント
- 自分のスキルレベル:未経験でも、自信のあるスキルには適正な価格をつける
- 市場の相場:同じような案件の相場をリサーチして参考にする
- 案件の内容とボリューム:作業量に応じて価格を決める
例:
- SNS用バナー:3,000円〜5,000円
- LPデザイン:50,000円〜100,000円
- ロゴデザイン:30,000円〜50,000円
初案件を取るための価格戦略
初案件を取るためには、まずは無料や価格を下げて提案してみるとうまくいきます。ただ、「初回限り」という条件をしっかり伝え、次回以降は正規価格となる旨はあらかじめ伝えておきましょう。
適正価格を見つける方法
- 市場のリサーチ:クラウドソーシングサイトで同じような案件の価格を調べる
- 自分の作業時間を計算する:作業にかかる時間を計算し、時給換算で適正な価格を設定する
- 価値を伝える提案を行う:価格以上の価値を提供できることをクライアントに伝える
提案例
- 「納品後の修正対応も含めて、この価格でご提案します」
- 「SNS用バナーをまとめて3枚制作するプランをおすすめします」
1年目におすすめの価格設定パターン
① 小規模案件から始める
最初のうちは、小規模な案件から始めて実績を積みましょう。
例
- 名刺デザイン:5,000円〜10,000円
- SNS用アイキャッチ画像:2,000円〜5,000円
② パッケージプランを提案する
単発の案件ではなく、複数のデザインをまとめたパッケージプランを提案することで、単価アップを目指しましょう。
提案例
- ロゴ+名刺+SNSバナーのセットプラン:80,000円
- 月次のデザインサポートプラン:50,000円/月
③ 初回割引を活用する
初回のクライアントに対して、割引を提供することで、最初の案件を取りやすくなります。ただし、割引の理由をしっかり伝えましょう。
例
- 「初回限定で30%割引を提供いたします」
- 「ご紹介いただいたお客様には特別価格で対応します」
クライアントに納得してもらうための価格交渉術
デザイナーにとって、価格交渉は避けて通れない課題です。しかし、交渉に自信がないと「値引きをお願いされたらどうしよう」と不安になることもあるでしょう。そこで重要なのが、価格の根拠をしっかりと説明し、クライアントに納得してもらうことです。
今回は、価格交渉を成功させるための具体的なポイントと実践例を解説します。
価格の根拠を示す
価格交渉をする際には、単に「この価格です」と伝えるのではなく、なぜその価格になるのかを具体的に説明することが大切です。
例えば、作業時間や提供する価値を説明することで、クライアントは価格に納得しやすくなります。
説明例
- 「このデザインには、リサーチとラフ案の作成に〇時間を要します。そのため、こちらの価格設定となっております」
- 「この価格には、納品後の修正対応も含まれています」
価格に対する根拠を明確に示すことで、クライアントは「適正価格だ」と感じるようになります。
選択肢を提示する
価格交渉の場では、複数のプランを提示するのも有効な方法です。
クライアントに選択肢を与えることで、「自分で選んだ」という納得感が生まれ、価格に対する抵抗感が薄れます。
提案例
- 「ベーシックプランでは1デザイン、プレミアムプランでは3デザインをご提供します」
- 「SNSバナー3枚セットでお得なプランをご用意しました」
選択肢を提示することで、クライアントのニーズに応じた柔軟な対応が可能になります。
追加提案を行う
価格交渉が難航した場合には、追加のサービスを提案することで交渉がスムーズに進むことがあります。
例えば、割引を求められた場合でも、「この価格で追加のサービスをお付けします」と提案すれば、クライアントの満足度を高めることができます。
提案例
- 「この価格には、納品後1週間のアフターサポートが含まれています」
- 「SNS用の投稿デザインもセットにすることで、さらにお得になります」
追加提案をすることで、単なる値引きではなく、付加価値を提供する形で交渉を成立させることができます。
価格交渉の際の注意点
価格交渉を行う際には、以下の点にも注意しましょう。
- 自分の価値を過小評価しない
- 交渉の場でもプロフェッショナルな姿勢を保つ
- 無理な値引き要求には毅然と対応する
これらを意識することで、価格交渉の場でも信頼を失わず、クライアントとの良好な関係を維持できます。
まとめ
- 初案件では無料制作や割引価格での制作の提案も選択肢に入れる
- 価格設定は、スキルレベルと市場の相場を考慮して適正な価格を設定する
- 小規模案件やパッケージプラン、初回割引を活用して案件を獲得する
- クライアントに価格の理由を説明し、価格交渉を成功させる
デザイナー1年目は、価格設定に悩むことが多いですが、適切な価格設定を行うことで、自分の価値を高め、安定した案件獲得につながります。本記事を参考に、初案件に向けた料金戦略を実践してみましょう。